「ごめん。誰かな」
誰だ??私には、友達はいない。学年全員私の敵のはず。
教室のへたれ女子集団でも私に消しカス投げれぐらいだぞ…
まじかよ。
「いや、匿名でね。でも勇気をもって意見してくれた男子生徒だよ。素晴らしいね」
男子…いやー哀れな美少女がいじめられているのを、助けて英雄気取りのつもりか？？
いやいや、そんな男子いるはずが…
「でね、清涼さん。確かに話を聞く限りイジメがありそうだけど、証拠がね」
「証拠って。そんなに証拠が…」
「うん。清涼さんには外傷もなさそうだし…確か、イジメのルールには武器の使用がみとめられているんだよね」
あ。確かに私、外傷ないわ。
