「ただいま。」
『真希さん!おかえりなさい。』
ガチャッ
あたしは、部屋に入ってソファーに座る。
今日あったことを頭の中でリピートさせながら、本間に龍と付き合うことになったんやなって、確認した。
トントン
「真希さん、ちょっといいですか?」
「うん、いいよ。」
ガチャッ
「そこ座って。」
「はい。」
達也は、あたしに促されるまま、ソファーに座った。
「あの、真希さん…。」
「ん?」
「滝沢とは、
付き合うことに
なったんですか?」
達也は、少し引きぎみに聞いてきた。
「何で?」
「いや、だって…真希さん滝沢のこと好きなんでしょ?」
「あたしって、そんな分かりやすい?」
「いや、何というか……はい。」
達也がオドオドしながら言った。
「フフ…。やっぱり、達也には敵わへんなぁ。」
「えっ?」
「うん。付き合うことになった。達也にもみんなにも、ちゃんと言っとかなあかんなって思ってたんやけど…。」
「そうですか…。」
達也は、寂しそうな顔をする。


