一瞬、固まった。


達也が、あたしのこと…


好き………?



「真希さん。俺と、付き合ってくれませんか?」


「ちょっ、ちょっと待ってな。頭混乱してる。達也があたしのこと…好き…?」

「はい。会った時から、ずっと好きでした。」

「ごめん…。あたし、達也のことそんなふうに見たことない。」


それからしばらく沈黙が続く。
そんな沈黙を先に破ったのは、達也やった。


「そうですよね!いきなりすみません。今のは忘れて下さい。」

そう言って、達也は部屋へと戻っていく。


でもあたしは、見逃さへんかった。
達也が、すごい悲しそうな顔してたことを…。