あたし達二人はいつものように学校に行った。
それから一日を終えて、家に帰った。
「ただいまー!」
あたしが靴を脱いでリビングへ行ったら、いつもいるはずのお母さんの姿がなかった。
「あっ、お姉ちゃんお帰り。」
リビングには、里菜の姿しかなかった。
「あれ、お母さんは?」
あたしが聞くと…
「置き手紙がしてあって、お母さん今日お父さんとデートやって。」
そう言って、里菜は手紙をあたしに見せてきた。
「ふーん。そうなんや。」
この時、あたしも里菜もそんな気にしてなかったけど、これがあたしが番長になる、きっかけになった。


