俺が暇をしてたら、外で見張りをやってた奴が、慌てて中に入ってきた。

「龍さん!上原グループが攻めてきました!」

「上原グループ?」

「はい。あの、女が番長やってるとこです。」

「ああ。あの、美人が番長やってるってとこか…。ふーん、おもしろいやん。来させろ。」

「はい!」


俺は、全員に召集をかける。
全員が集まったことを確認すると、指示を出す。


「お前ら!俺らの下にいる上原グループが攻めてきた。たっぷり歓迎してやれ!」

『押忍!!』


まぁ、暇つぶしにはなるかな…


この時、俺は甘くみてた。でも、そう簡単なことじゃなかったんや。



ガンッ!!!!

「滝沢龍って、どいつや?」
女番長の上原真希が入ってきた。

噂どおり、美人やった。

「叩き潰せ。」

俺がそう言うと、副番長の力也が、「行くぜ!」と声をかけて、全員が走り出した。


フッ

久々に殴り合ってるところを見てると、なぜか笑いが込み上げてきた。

俺が笑ってると、上原真希がこっちを見て、驚いた顔をしていた。

ん?俺、何か変なことしたか?