あの日、お姉ちゃんとお店を出てきたのは

あそこが類のバイト先で

偶然、会ったらしい。


夜遅くまで営業しているレンタルショップ。



あの日、お姉ちゃんが笑ってたのも

類が照れ笑いしてたのも

本気で私の事を好きなのをからかわれてたって…。



でも、まだ気になる事があるんだ…。




『ねぇ…どうして類の家に呼んでくれないの?』



「ん~…呼びたいっていつも思ってたさ

優歌の気持ち知れた今は…いつでも来いよ?」



そう優しく言ってるのに、いつもと違う俺様な発言に胸が高鳴る…。



『類いつもと違いすぎ…』



クスッと笑う類にドキドキする。


「もういい格好する必要ねぇし、優歌にちゃんと俺だけを見てて欲しいからな

それに…家に来る時は優歌の全部貰うから…覚悟して来いよ?」



『っ…もう出来てる///』



「…っ///


それよか俺も優歌に聞きてぇ事あったんだけど?」





『ん?』




「ってかそれ聞く為に呼び出したんだんけど…


この前、一緒に帰って来た男、誰だよ?」




この前?



この前…




『あぁ!!!合コンの人ね』




「あ″?!合コンだ?」



えっ…こんな類も初めて見るんですけど…。



『友達に…無理やり誘われて…』



段々、小声になってくる。




『でも、名前すら覚えてないもん…えへっ』



「っ…えへっじゃねぇよ


今度から頼まれても行くんじゃねぇぞ」



「うんっ


類だけいてくれればいい」



ギューと抱きつくと、ギューッと抱きしめ返してくれる。



『「愛してる」』



もう一度、優しく甘いキスをかわす。








ずっと最初からあなたの瞳にはちゃんと私が写ってたんだね。


これからもずっと…私だけを見つめていて。



End