ようやく、春が訪れたような気がするこの頃。
私の住む関東南部は、今満開〜散りはじめです。

桜は、ペンネームにもしたぐらい一番大好きな花です。
きっと私だけでなく、数えきれないほど多くの人が、一番好きな花だと思います。

四季のある日本だからこそ、愛でられる桜。
それこそ、平安時代から、多くの日本人に愛され、その美しさと儚さで人々を魅了してきたのでしょう。


寒い厳しい冬を経験するからこそ、訪れる春は素晴らしく、桜は美しいのかもしれません。


私は春が一番好きです。
様々な生き物が芽吹く季節。
その「はじまり」の空気が大好きです。


この春のはじまりは、辛く苦しいものになってしまいました。
やっと落ち着いた、桜が咲いた矢先に、大きな余震が起こり、今も毎日のように、地震に怯える日々が続いています。


様々な問題が山積みで、日本を離れる外国の方も、日本人でさえいる今の現状、私は彼らを責めるつもりはありません。
それも選択のひとつだからです。
彼らには選べる道だからです。


我が家は、ずっと、ここにあります。
選択肢はありません。
ここで、生きていくしかないのです。



来年も、再来年も。
私に与えられた、寿命が尽きる、その時まで。
桜を愛でられる春を、この場所で迎えたいのです。



それはおそらく、被災地の方々も、同じでしょう。

いつか、また。
自分の「場所」で、桜を見上げたい。
そのために、今を生きていってほしい。


心から、そう願っています。



今回はSS風ではなく、ちょっと詩のようになりました。
春を少しでも、感じて下されば幸いです。