返信はせず
ケータイを閉じた



汗だくのTシャツを
急いで脱いで


制服に着替えたが
まだ汗だくだ



そんなことを思いながら
中庭を走りぬけた



玄関に着くと裕がいた

「お前、彼女より朝練か」
とケラケラ笑っていた
八重歯が可愛い…


「うっせーょ!」

と肩を叩いて
全速力で廊下を走り
階段を駆け上がった