「俺が今日撮った何枚かの桜の写真。これを知らない人が見た時、この木、秋にはどんな風になるんだろ?冬は?春の花が咲いた時は? ってその被写体の未来を想像すると思う。じゃ今度春にこの木を見に行こうってなって、その人の未来にわずかだけど楽しみが生まれると思うんだ。そんな人の人生に少しの彩りをつけれるような写真を撮ってみたいんだ」
「………へぇ」
美由は気のない返事を返したが、内心、変に感心していた。
「なんか、くさいこと言ってごめんな。ご飯買ってこようか」
俊也は立ち上がると美由に手を差し出してきた。
「………へぇ」
美由は気のない返事を返したが、内心、変に感心していた。
「なんか、くさいこと言ってごめんな。ご飯買ってこようか」
俊也は立ち上がると美由に手を差し出してきた。


