【イチゴSide】


璃久がモタモタしてるから予想より延びた時間


でも夜の店的にはこれからの時間。


調度イィぢゃねぇか。


タクシーに揺られながらこの前の店を目指す


翔斗と偶然同じ悩みを持ったらしく、都合がいいから誘った。


元々1人で行く気はなかったし調度よかった!!


「ところでさ、なんで都心から離れてんの?」

「キャバクラの代名詞の場所ぢゃねー下町なんだよ。レアだぞ、レア。」

「へぇ〜。んで、肝心のお目当ては今日出勤なんだろうね?」


…………あ。


「えッッ…、イチゴ?もしかして……」

「…多分いる?」


「多分て!!まぢいなかったらどうすんだよ」

「そんなの、即行帰るに決まってんぢゃん」


“マヂかー”なんてうなだれる翔斗を横目にチョット反省。

確かにいるかなんてわかんねーよな。

俺、名刺貰えなかったし。