【ホラコン】笑うのは誰

「これであの病院も静かになるだろう」

 おもむろに発したベリルの後頭部を2人は視界全体で捉えていた。

「そうだね……」

「ああ……」

 それからホテルの前まで送られ2人は無言で車から降りる。

「どうした?」

 反応の薄い2人にベリルは首をかしげた。

「いや、別に何も……」

「送ってくれてありがと」

「うむ」

 ベリルはニコリと笑い、聞こえるか聞こえないかの声でぼそりと発した。

「お前たちを連れていくとうるさかったのでな」

「へ……」

「なんでもない。それじゃあ」

 聞き返した時弥に笑顔で手を挙げて走り去る。

「今の……どういう意味なのかな」

「さ、さあな……」