「……おい、今の叫び声」

「仲間がやられた?」

 4人の青年たちは急いで駆け出した。こうなりゃ一気にやってやる!

「! 来るぞ、部屋へ」

 ベリルは2人を左にある病室に促す。

 駆け込むとそこは大部屋だった。

 10ほどのベッドが並べられているが、とても寝たいと思える気分じゃない。

 薄暗い室内──いくつもの足音がなだれ込んできた。

「やっちまえ!」

「ぶっ殺してやる!」

 おおよそ綺麗とは言い難い英語が飛んでくる。

 暗視スコープがあればなぁ……杜斗と時弥は相手の足音と息づかいを探りながら動き回った。

「ぐほっ!?」

「うげっ!」

 そんな中でも叫び声が聞こえてくる。

 こんな暗がりの中でも相手を的確に倒しているベリルに2人は感嘆した。