周りを見回すと、
床にはビールの缶が転がり、
大きな灰皿には
大量のタバコの吸い殻が乗っていた。
……理くんは
どんな学生生活を送っているのだろう?
佳代に
引っ張られるまま、
理くんは起き上がり、
風呂場へ向かい
シャワーを浴び始めた。
床で寝転がっている男性は、
あたしたちが居るのに、
口をポカンと開けている。
いたずらしても起きることはないだろう。
シャワーの音が止まると
腰にタオルを巻いた理くんが出てきた。
そして、
「駅前のマックで待っていろ」と
言って、
あたしたちを外に出した。
外気に触れた肌と
新鮮な空気を吸った器官、
生き返った!!と叫びたくなる。
「萌香、ごめんね。
あの馬鹿兄貴、
絶対に父さんや母さんに言ってやるんだから!!」
佳代も驚いたようだ。
あの理くんが
絵に描いたような駄目学生になっていたのだから。


