「理くん、
中にいるんじゃない?
寝ているのかな?」
時計を見ると
11時を過ぎたところ。
途方に暮れるあたしたちは
「どうしようっか……」と
溜め息をついた時、
中から足音が聞こえ、
ガチャっと
鍵の開く音がした。
ドアが開き、
ボサボサ頭の見知らぬ男性が
顔を覗かせた。
Tシャツとトランクス姿の
男性は、
理くんと同じぐらい年齢だ。
「どちら~~?」
今、起きましたと言わんばかりに
目を擦りながら、
大きなあくびをする。
「あの……。
ここって
近藤の部屋じゃないんですか?」
メモしてきた住所と
照らし合わせながら
その男性に尋ねた。
「近藤なら、中にいるよ。君は?」
「私、近藤理の妹です。
兄をお願いします」
その男性は
頭を掻きながら、振り返り、
「おい!?
近藤!?
お前の妹が来たぞ!!」と
呼びかけた。
すると、
「あ~?」という理くんの声が聞こえた。


