「俺も
萌香のファンの笑顔を守りたい。

萌香の支えになって行きたいんだ」



「それって……

あたしたち……」



「やり直せないか?

俺の勝手な考えで
萌香のこと振り回しちゃったけど、

やっぱり
俺は萌香が好きなんだ」



「……淳平くん」



気が付くと
あたしの頬に涙がこぼれた。


また
淳平くんと付き合うことが
出来るなんて、

嬉しくて、

嬉しくて……。


言葉が出て来ない。


黙って見つめる淳平くんに

「うん」とだけ答えた。



「萌香は泣き虫だな。ほら」と

淳平くんが
ハンカチを手渡した。



「ありがとう…」と涙を抑える。



「……あたしも……、

淳平くんのぉ

……ことが……好き。


……じゅ、淳平くんのことぉを

忘れた、こと、なんて……


なかったよぉぉぉ……」



涙が止まらず、

うまく話せないあたしに

「ほら、
鼻水も出ているから」と

今度はティッシュを手渡された。



ブッシュー!!


ブッシュー!!


ブッシュー!!


ブッシュー!!



大量の鼻水を拭き取り、

「淳平くん……」と顔を上げた。