あたしは この一年間、 何も頑張っていない。 ただ、 見ているだけで満足していた。 せっかく メアドも交換出来たのに 話題がない、 勇気がないと言い訳をして、 声をかけることも出来なかった。 あたしって 弱い、何の取り柄のない女の子。 こんなあたしのことを 淳平くんが 相手にしてくれるわけない。 ……でも、でも、あたし、 そんなあたしからも卒業したい。 「……あ、あたし、 淳平くんからボタンもらいたい」