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ベッドに
寝転がるあたしは
テーブルのケータイに手を伸ばした。
雄介からのメール。
『今日はごめん』
一行だけの短いメールに
あたしはすぐに返信した。
『もう良いよ
だけど、あれは台本に書いてあったから?』
送信後、
すぐに雄介から
『それもあるけど、違う理由もある』と
返信があった。
お母さんの帰宅後、
雄介は「用事があるから」と言って、
台本をあたしに渡すと、
逃げるように家を出て行った。
あたしも
自分の部屋に向かい、
ベッドに寝転び、
枕を抱きかかえるように、
顔を押し付けた。