あたし、脱ぎます!《完》



「じゃ、
水着になる必要があるの?

別に
水着にならなくても良いんじゃないの?

女優とか歌手を
目指せば良いんじゃないの?

彼女の水着姿が
色んな奴に見られると思うと……、

何て言うのか……

気持ちが落ち着かないというか、

とにかく嫌なんだ」



淳平くんは
深く息を吐きながら、
視線を逸らし、

窓の外を眺めた。


西日が
寂しげな横顔を照らす。


付き合っている彼女が

たくさんの男性に
見られるなんて……

嫌に決まっている。


嬉しい彼氏なんていないよね。


あたしだって、
淳平くんが
他の女の子と話しているだけで
不安になっちゃうんだから、

たくさんの女の子に
囲まれている姿を目にしたら、

嫉妬の嵐で
死んじゃうだろうな……。


淳平くんが
優しいから甘えていたんだ。

淳平くんだったら、
何でも許してくれると思っていたんだ。


でも淳平くんだって
普通の男の子。

嫌なものは嫌だよね。

ホントにごめんね。ゴメンね……。