お客さんが
持ってきた雑誌の表紙に
彼女が載っていたら……
驚くに決まっている。
しかも水着姿で……。
「言わなかったあたしが悪いね」
「電話で報告してくれたって良いだろう?
全然、
教える素振りもなかったし……」
「淳平くんが
グラビアアイドルって
性格悪そうって言うから……、
何だか言えなくて……」
「それとこれとは別だろう?
大事なことは
ちゃんと話せよ」
淳平くんは
残っているウーロン茶を一気に飲み干し、
「はぁ」と息を漏らした。
そして、
あたしに視線を向ける。
「俺、萌香が
あんな格好で雑誌の載るの……
やっぱヤダな……。
芸能人になりたいの?」
「んん……
まだ分からないけど、
やりがいは感じてる」
弱々しい声しか出ないあたしに、
追い打ちをかける。


