「萌香?外で話そうっか?」
淳平くんは
いつもと変わらない口調だった。
あたしは
黙って立ちあがり、
淳平くんの後に続いた。
ちゃんと
ごめんねっ言わなくちゃ……
そうジンジンと伝わって来る。
「学食に行こう。
日曜日だから生徒もいないし」
小さく振り返る淳平くんの顔が
寂しそうにも見える。
経験したこともない、
胸の締め付けを感じた。
大学内の学食は
5人の生徒が
ポツンポツンと座っているだけだった。
「ここに座って。
飲み物買って来るから」
淳平くんは
あたしを窓際の席に座らせ、
自動販売機へ向かって歩き出した。
「はぁ……」
座った途端、
ため息を漏らす。
普通にしている淳平が
逆に怖い。
淳平くん、ごめんね…。
戻ってきた淳平くんが
「どっちが良い?」と、
コーラとウーロン茶を差し出した。
「あ、じゃ…
こっち。ありがとう…」と
遠慮がちにコーラを受け取る。


