あたし、脱ぎます!《完》



「あぁ。

これ違いますよ。

名前も違うし。

俺の彼女が
グラビアアイドルな訳ないじゃないですかぁ。

あははは……」



淳平くんの
乾いた笑い声がロビーに響いた。


そして
何事もなかったように

雑誌を閉じる。



そこにいたメンバーは

「何んだぁ」と口々に言い、

興味津津だった視線は
出入り口に向かって歩き出した。



「お前が
余計なこと言うから、

彼女が怯えちゃっただろう!

こんなものばかり見ないで、練習しろ!」



淳平くんは、
雑誌を丸めて
男の子の頭をポンと叩き、

雑誌を渡した。



「痛てぇ!ちぇ。
……淳平の彼女さん、ごめんね!!」



その男の子は
先に出て行ったメンバーを
追うように、去っていった。



ロビーは
またシーンとなり、

沈黙があたしたちを包んだ。



あたしはソファから動けず、

淳平くんを
まともに見ることが出来なかった。



……見るのが怖い。