8人のメンバーは足を止め、
何やらコソコソと話している。
あたしはまたケータイを開き、
愛美ちゃんへ
お礼のメールを打っていると、
「ねぇ?あのさ?」と
いう声が響いた。
……え?あたし??
どう考えても、
あたしに発された声。
視線だけを上げる。
「やっぱ、そうだ!!」
その中では
一番背の低い男の子が
あたしを指さしていた。
…な、何?あたし?
複数の背の高い男性が、
あたしに注目している。
何だか怖い。
黙っているあたしの元に
歩いてきた人が、
「ね?
これ君だよね?」と
雑誌を広げて見せた。
言われるまま
目線を下ろすと、
そこには水着姿で
笑っているあたしの写真があった。
昨日、
電車の中吊りで見かけた
森下くるみが
表紙になった少年誌だった。


