「淳平くん!!!」
あたしは
すぐに駆け寄り、
さっきまで
バスケットボールを追い掛けていた手を
ギュッと握った。
試合後の手は
熱がこもっている。
「おい?どうした?急に……。
……えっと、
あ!愛美さん?」
淳平くんは
愛美ちゃんに目を向けた。
「初めまして。
……ちょ、ちょっと萌香?
ちゃんと紹介してよー」
肩を叩く愛美ちゃんに
「ごめん」と
舌を出して誤魔化すあたし。
淳平くんに会うと
周りが見えなくなっちゃう。
付き合いだしてから
もっともっと好きになってる。
大好きなんだ、淳平くん。
だから
さっきも不安になっちゃったんだ。
「萌香ったら、
淳平くんがマネージャーの女の子と話しているところを見て、
嫉妬しちゃったみたい。
だから、
淳平くんの姿を見てホッとしたんでしょ?」
茶化す愛美ちゃんに
「もう!言わないでよ!!」と
無力な反抗を見せるが、
二人に笑い飛ばされてしまう。
「萌香もバカだな。
マネージャーなんだから、
話をするのは当たり前だろう?
しかもうちの
キャプテンと付き合ってるんだから、
俺と何かあるわけないだろう?」
淳平くんは
あたしの頭に大きな手を乗せ、
ポンポンと撫でた。


