あたし、脱ぎます!《完》




「何?
萌香のグラビアデビューの話?

雄介くんも知ってるの?」



ミーハーの佳代は
あたしが雑誌に載る話を
誰かに話したくて、
仕方ないのだ。


佳代が言う前に

きっとバレちゃうよ。



下駄箱で
ローファーから
上履きに履き替えた時、



「永井!!

お前すげぇじゃん!」という声が響いた。



佳代と雄介も振り返る。



「ほら!
今、見てビックリしちゃった!

……何?
お前、グラビアアイドルになっちゃったわけ?」




雑誌を
あたしに向けたのは、

鼻の下を伸ばした
谷やんだった。


それに続いて、
浩二が
「何やっているの?」と
雑誌を覗き込む。



「うわわわ!!

何、これ?!永井じゃん!!

すげぇじゃん!!」と
声を上げる。



その様子に
その場に居た男子が

谷やんの周りに集まり出した。



「……萌香、行こう」



人だかりの中から
あたしの手を引く雄介に身を任せながら、
階段を上がる。


引っ張られる力だけで、

足が動いているようだ。