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カシャカシャカシャカシャカシャ……
「もっと自然に笑ってみて。
……そうそう!良いね。
次、
少し横向ける?
そう!」
柔らかな照明に
包まれた白い空間に立つあたし。
目の前には、
先ほど紹介されたカメラマンの星野さんがレンズを覗き、
勢い良くシャッターを切って行く。
こんな風に写真を撮ってもらうの……
初めて。
高校の入学で
近所の写真屋で
制服姿を撮ってもらったことがあるけど、
全然違う緊張が走る。
「ちょっと休憩しようか」
星野さんは
カメラを下ろし、
あたしに呼びかけた。
「どう?良いの撮れた?」
真鍋さんの問いに、
星野さんは
渋い顔をしながら
パソコン画面に写真を映した。
「ん~ん。
ちょっと表情が硬いな。
まだ慣れてないからね……」
真鍋さんの力の無い声が耳に響く。
やっぱり
あたしじゃ駄目なのかな……。
千葉優衣ちゃんみたいに
華はないし、
NAMIEちゃんみたいに
スタイルだって良くない。
綺麗に着飾っても、
芸能人になる人は
光る才能がある。
やっぱりあたしにはないんだよ……。


