あたし、脱ぎます!《完》



_____
_______
__________


カシャカシャカシャカシャカシャ……



「もっと自然に笑ってみて。

……そうそう!良いね。

次、
少し横向ける?

そう!」



柔らかな照明に
包まれた白い空間に立つあたし。


目の前には、
先ほど紹介されたカメラマンの星野さんがレンズを覗き、

勢い良くシャッターを切って行く。



こんな風に写真を撮ってもらうの……

初めて。


高校の入学で

近所の写真屋で
制服姿を撮ってもらったことがあるけど、

全然違う緊張が走る。



「ちょっと休憩しようか」



星野さんは
カメラを下ろし、

あたしに呼びかけた。



「どう?良いの撮れた?」



真鍋さんの問いに、

星野さんは
渋い顔をしながら

パソコン画面に写真を映した。



「ん~ん。
ちょっと表情が硬いな。

まだ慣れてないからね……」



真鍋さんの力の無い声が耳に響く。



やっぱり
あたしじゃ駄目なのかな……。


千葉優衣ちゃんみたいに
華はないし、

NAMIEちゃんみたいに
スタイルだって良くない。


綺麗に着飾っても、

芸能人になる人は
光る才能がある。

やっぱりあたしにはないんだよ……。