これから
プロにメイクをしてもらう。
16年間生きて来て
初めてのことだ。
どんな風になるのか楽しみ。
あたしは
目を瞑ったまま、
ERIさんに
すべてをお任せした。
頬や唇、
そして眉。
ERIさんの技が加わり、
10分もしないうちに
「出来たよ」という声が聞こえた。
あたしは
薄っすらと目を開けると、
鏡の前に映る自分の顔に
「えっ?」と
声を漏らした。
「どお?
萌香ちゃんは
素材が良いから、
薄くメイクしたの。
……真鍋さん!
出来たから、ちょっと見て!!」
……こ、これがあたし?
「どれどれ?
出来たかい?
……おお!!良いね!
さすが、
ERIさんと言いたいところだけど、
萌香ちゃんが良いからだよ」
真鍋さんは
あたしの肩をポンと叩く。
自分の顔をジッと見つめていたあたしは
夢から覚めるように、
「あ、あ、はい」と
間抜けな返事をした。


