「やっぱり
用意した衣装にしようか。
……ERIさん、
あれ、出してあげて」
真鍋さんが言うと、
ERIさんは
「そうね」と
部屋の奥に歩き出した。
「やっぱり、
宣材はこういうのじゃないと」
箱を持ってきた
ERIさんは
あたしを見ながら、
「ジャジャジャジャーン!!」と
箱を開けた。
中を覗くと、
白のワンピースが入っていた。
広げてみると、
薄いブルーのキャミソールもあり、
先々月の雑誌で
人気モデルが着ていたものだった。
「これ、見たことあります!
凄い可愛い!
でもこれって、高いんですよね?」
あたしは雑誌を見て
欲しい!と思ったものに
丸(○印)をつける
クセがある。
その時に
27000円という値段に
諦めたことを思い出した。
「先行投資だから、
気にしなくて良いよ。
この服は
今日、東京に来てくれたお礼に
プレゼントするから」
「え?!ホントですか?」
憧れの服を貰えちゃうなんて。
……でも
貰ったからには、
しっかり頑張らなくちゃ!!


