私は前に呼ばれたので
すべてを話した。

お父さんの仕事の都合で転向することや、
いつまでも忘れないという思い。
そして、2学期にはこの教室、いや、
学校にいないこと。
もう会えないかもしれないということ。

もう少し長くいたかった。
この教室の仲間と笑い合いたかった。
せっかく親友もできたというのに・・・。

そして今日の国語の時間は
私が転校先でもこのクラスの
仲間を忘れないようにみんなで作文を書いた。

私は1人1人にコメントを書いたメッセージカードを作った。
すごく悲しくて・・
書いてるうちに涙が出てきたこともあった。
こんなにもみんなと別れるのが辛いなんて。
最高の思い出を作ろうとした学校。
そんな学校生活があと少しで終わってしまうこと。

すべてが悲しかった・・。

今日の学校はいつもと違う。
あっという間にその時間は終わってしまった。

私はずっと下を向いたまま先生の話を聞いていた。
もうすぐみんなと別れる人が楽しく学校をやっているだろうか。

それは無理・・。
もし楽しくやっているとしても
演じているんじゃないかな・・。
悲しさを紛らわすために友達と騒いでいるんじゃないのかな・・・。

今日は男子も女子も関係なく話しかけてくれた。
携帯を持ってる友達と
連絡先を交換して
また会えるときを楽しみにすることしか
私にはできなかった。