窓の外

階段を上がりきり、目の前の部屋だけ見ることになった。
ドアが壊れて外れていたので、みんなはそのまま部屋に入った。
一階で見てきた部屋と何ら変わらない間取り。懐中電灯でつぶさに部屋を見るが、特に気になることは無かった。
「やっぱり何も無いな。車で待ってるあいつも心配だし帰ろう」
みんな頷き、そして四人の内、誰だったか一人が何気なく窓に光を向けた。
みんなつられる様に窓に光を向ける。