何…このお粥は…
「おいしい…」
幹斗はあの後…飯作るってキッチンに行き、
このとてつもなくおいしいお粥を出してくれた。
ぱっと立ち上がって私の横にくると…
「俺はなあ、お前がいつ風邪ひいて倒れても大丈夫なように…
一番最初に覚えたのがこのお粥なんだ。
なのにお前…俺には頼らないから…
一番最初だぞ。
いつかわかる。
大学の1年の夏だぞ!」
そう言ってほっぺをつまんだ。
大学1年の夏。
あの…別れていた夏…
幹斗は料理に洗濯に掃除いろいろ出来るようになってた。
お粥も私のために覚えてくれてたんだ。

