「山口さん。飯行きましょうよ。 近くに旨いカツ丼屋があるんです。 これ食うと必ずいいことあるんすよね。」 そう言った湯川さんは、うちの先輩を引き連れ会議室を出た。 「ちょっと開発事業部に用事があるんです。 よってもいいですか?」 「もちろんです」そう言った先輩は俺に 「佐藤あんまキョロキョロすんな。」 と注意した。 …でも 気になって仕方ない。