「真也こそ…自分で言わないでよ。 押しの明石と引きの湯川って言うの。 明石はガンガン行く。粘りまくるんだって。 真也はさ、ダメだと思ったらすぐ引く。」 やっこ先輩が話すと、湯川先輩は苦笑いを浮かべて、つまみを一つ口に入れた。 「…時間の無駄でしょ。 営業なんだから数打たなきゃさ。 まあ粘って明石とか他のやつに後からもってかれることもあるよ。 って俺の話しはいいよ。」