あなたとわたし〜魔法と呪い〜2





ピンポーン




「はーい。……あれ?つーくん。
どうしたの?

私…もうすぐ帰るつもりだったのに…」

玄関先で迎えてくれ那智は1日ぶりなのに…懐かしくて…可愛かった。
ボーダーのシャツがなんだかママっぽいな。



「最低男が捨てられる前に…
迎えにきた…」


抱きしめて…耳元で呟いた。



「何それ?
最低男?誰の事?

寒いから入ろ。」

クスッと笑って、部屋に入っていく那智をちょっとだけ睨む…


ネタはあがってんだぞ。


「優は?」


部屋に入ってみたら、お父さんもお母さんも優もいない。


「服買いに行くって…
私も行きたいって言ったら『お前がくると高くつく』だって…ひどくない?
いっつも優だけなんだもん」

拗ねて膨れてる。
そりゃそうだ那智の服は高いんだ。

俺のジャージが何枚買えると思ってんだ。