「寂しくなかったの?」
そう無表情で言う俺に
抱き着いてきて
「寂しかったよ。」
という。イライラして、少し体を離した。
「じゃあなんで連絡しない?
連絡くれたら行くのに…」
「幹斗にうつしたら大変でしょ。大事な時期じゃん。」
「そんなやわじゃない。」
「なんで怒ってんの?」
みるみる涙がたまっていく
「別に…
お前が俺を頼らないのがムカつくだけ。」
「………そんなことないのに………」
そのあとは無言。
俺は一人雑誌を読んでるし、恵子はテレビ見てる。
超気まずい。
俺もタバコ吸えたら、こういう時、助かるのに……

