「まあそう言うなよ。 あいつも…幹斗が大変だと思って気使ってたんだろ。」 こいつも気にいらない。 勇作は…恵子に抱きしめられてから、変わった。 恵子に一切暴言を吐かなくなった。 絶対に悪く言わなくなった。 「お前…変わったよな。 前は絶対に恵子の味方なんてしなかったのに。」 「そうか? まあ…あいついいやつだよな。 結局…俺のこと見捨てないでくれたし。 母ちゃんみたい。 昔…なんかで幹斗の母ちゃんに抱きしめられたじゃん。 あれに似てる」