あ、そういえば栗色の髪の人も銀髪の人も、私の名前を呼んでくれてる。 少しは警戒心がなくなったのかな? 「あのややこしい、専務だか家庭教師だかの関係は嘘みたいですが。 あなた自身は信じてもいいみたいですね」 そう言うと、にっこり笑った。 うわ。 『不気味じゃない……』 「は?」 ま、また私は余計なことを口に出して!! 「何が不気味じゃないんですか?」 ぎゃー!! また不気味な笑顔に戻っちゃった。