「み、見たか!?悠基が笑っとんで!!」 「う、うん見た。 ずっと一緒にいる僕らでも、久しぶりに見たよね。 やっぱ亜美はすごいや」 と、留衣と秋都が顔を見合わせていた。 栗色の髪の人はにこにこしている。 3人は私たちから少し離れたところにいるから、私たちの会話まで聞こえていないみたい。 ……よかった。 あんなのを聞かれていたら、一生ネタにされそう。 私が1人でほっとしていると。 「亜美ちゃん」 栗色の髪の人に名前を呼ばれた。