『えっ、うん。まぁ』
さっきと似たような、曖昧な返事になる。
正直、関わりたくないと思う反面、もっと知ってみたいと思う気持ちもあるんだよね。
私が避けている族と近くなったことで、私が大丈夫か心配だったんだろう。
私の拒絶の色のない返事に、さっきまでのふざけた様子はどこへやら。
黎兄はほっとしたように笑った。
そして、「まぁ、大丈夫ならいいけどよ」と優兄が続ける。
「困ったことがあったらすぐに言えよ。
お前の正体を知ってる生徒はここでは俺らだけだし、いつでも俺らを頼れ」
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