3人の間で重苦しい空気が流れる。 秋都はもう、口を開こうとしないし……。 何なのよ、これー……。 「あのね、亜美ちゃん」 留衣がやっと言葉を紡いだ。 「僕たちは、風龍の幹部なんだ」 ……へぇー。 このクラスにいるとは聞いてたけど、それはこの2人のことだったんだ。 あっ。 私が初めて留衣に会ったときに気配に気づけなかったのも、留衣が幹部だったからなんだ。 なんか謎が解けて、すっきりした。 「……」 『……』