龍の女神となるべき姫【上】



『でも、ここにいるってことは十分大丈夫なんだと思うけど』



「まぁ、この3人と比べるから駄目なんだけどね。
僕の成績は、全教科の平均が60点代をさまよってる感じだよ」




この学園のレベルは知らないけど、留衣も上位に入ると思うな。




てか私、秋都に負けたらシャレになんないよね。



拓也君に答え聞こうか。


……なんて、卑怯な真似はしないよ。



私だって小さいときからやってたんだから、大丈夫でしょ。




なんて考えてると、教室に着いた。








みんなとしゃべることで朝の恐怖が薄れていた私は、うっかり油断していた。