『智。最後の2つ……』 「あぁ、古典と現文ですか?」 『そう。 それだけ40点満点と20点満点だったりしたの?』 いきなり点数ががた落ちしたけど、それなら納得がいく。 「いえ、まさか。全部100点満点です」 『……はぁ』 そうだよそうだよそうだった。 秋都はこんな奴だった。 くそっ、もっと疑えばよかった。 『秋都!!』 「何や?」 私は、まだ留衣とじゃれ合っていた秋都に声を掛けた。