「俺は総長になってから、どんなときも間違った選択をしてきてねぇつもりだ。
総長の言動1つが、どんだけ周りに影響を及ぼすか、知ってっからこそな」
……うん。
そうだよね。
悠基は身を以て知ってるよね。
でも私からしたら、“それが何?”って感じなんですけど。
……え?ひどい?
だって私、いまだに何でこんな展開になってんのか、全然わかんないんだもん。
悪態をつきたくもなるよ。
だけど、神妙な顔つきで悠基の話を聞いてるみんなを見て、ちょっと罪悪感が積もる。
「……でも、」
それも、真剣な悠基を見て余計に。

