龍の女神となるべき姫【上】




ただならぬ幹部たちの雰囲気に、下っぱ君たちも整列しだした。



綺麗とは言い難いけど、きちんと並んだ下っぱ君たちに目を見張った。




蝶凛のみんなもしてくれるのかな?


なんて、付いていけないこの状況から現実逃避してみる。




そもそもこの厳粛な雰囲気の中で、1人だけお姫様抱っこされてるってのが、間違いだよね。




悠基くーん、そろそろ下ろそうよ……。




なんて私の胸中は露知らず、悠基はこのままの状態で口を開いた。