予想外の行動に、私は後ろから付いてくる、幹部の顔になった3人の顔をおろおろと見つめた。
でも、真っ直ぐ前だけを見据えた3人の誰とも、目は合わなかった。
―――バァーンッ
悠基が勢いよくドアを開けた音に、下っぱ君たち全員の注目を集めたことが、2階からでもよくわかった。
そんな視線を物ともしないで、悠基は私を抱き上げたまま、手すりの前へと進んで行く。
悠基が手すりの前で足を止めると、1歩下がった状態で、3人も横に並んだ。
下っぱ君たちから見て、右から順に留衣、秋都、悠基、智と並んでいることになる。
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