「そうだな、亜樹の言う通りだな。 最終的には亜美が決めたらいいけれど、私も、日本の高校も体験してみることを勧めるよ」 ……無理だ。私の負け。 さすがに3対1はきつい。 それにしても、お父様はどんなときでもお母様の味方だなぁ。 もしもお母様が人質に取られたとしたら、お父様は簡単に成瀬グループを手放すと思う。 ……。 考えたら、ゾガッとしてきた。 「亜美、どうする?」 『……行ってやろうじゃん!!』 勝ち誇った顔でにやりと笑う拓也君を横目に、絶対学園で暴れてやると決めた、私だった。