龍の女神となるべき姫【上】



「……優也さん」



《あ?》



「……亜美は、俺が守る」




シンプルだが誓いを込めて言葉にのせる。




こんなにも本気で惚れたんだ。



手放すわけがねぇ。



           ・・
《あぁ……。じゃあな、悠基》



「ふっ。やっぱあんた俺のこと認め《うっせぇつうの!!切るぞ》




ツーッツーッツーーー




ふっ。まじで面白ぇ。





俺が電話を終えて顔を上げると、にやにやしてる智と目が合った。




「……何だよ?」



「クスクスクス。
会話、丸聞こえでしたよ?」




ちっ。


さっきまでは、俺が優也さんに主導権を握ってたのに、智とは立場が逆だからむかつく。