龍の女神となるべき姫【上】



「ふっ。そのままの意味っすよ。
でも許可もらったんで、敬語やめますね。
優也さん?」



《あぁ……?》



「俺が敬語を使ってたのは、あんたが亜美の兄貴だからだよ。
亜美はいただくぜ?お義兄さん?」




俺はそう言うと、耳から携帯を離した。




《……おっ、俺は認めねぇぞ!!
絶対やんねぇ!!絶対反対だ!!
亜美は俺より強い男にしかやんねぇ!!》




……うっせぇ。




「俺があんたに負けるとでも?」



《……。ちっきしょ……!!
俺は最後まで邪魔してやるからな!!》




こいつが邪魔するってことは、もう1人邪魔者が付いてくるんだろうな。