龍の女神となるべき姫【上】



《……何したんだ?》



「は?」



《さっきは少々大袈裟に言った気がしなくもねーが、魘された亜美はなかなか止めらんねぇ。
勝手に止まるはずがねぇんだ。
だから、何かしてくれたんだろ?》




さっき、大袈裟に言ってたのかよ。



やっぱこの人の性格は掴めねぇわ。





んで、俺が魘されてる亜美にしたこと?



それは。




「頭、撫でました」



《……》



「……」



《……それで?》



「それだけです」