《いや、亜美はいくら疲れていようが、寝不足だろうが、他人の前で寝たりしねぇよ。 寝たとしても、眠りは浅ぇはずだ》 「そんなはずないっすよ。 運んでも起きる気配ありませんでしたし」 《運んだだぁ!? お前まさか、お姫様だっことかしてねぇだろうな!?》 いちいち大声出すなっての。 だいたい、頭撫でたり額にキスしたりもしたし。 ……これ言ったら、双子が揃って乗り込んできそうだな。 「そのまさかっすけど?」 《~~~!! まぁ、風邪ひくよりは……まし、だと…思う…ことにする……》