龍の女神となるべき姫【上】



―――ガチャ



総長部屋から出ると、智が1人でパソコンをいじっていた。




「あいつらは?」



「亜美ちゃんがいなくなって暇になったみたいで、下の奴らに喧嘩を教えに行きましたよ」




風龍では、幹部が直接下の奴らに喧嘩を教えてる。



だから、下の奴らも全員そこそこ強ぇ。



まぁ、蝶凛のやり方を真似ただけなんだけどな。




「悠基。何かありましたか?」




ちっ。


こいつはどんな小さな変化も見逃さねぇ。



さすがは副総長と言うか、何と言うか。




だが、智にも何も言うつもりはねぇ。




「……はぁ。まぁ、いいですけどね。
それで、亜美ちゃんの家までの連絡のことですが」




と、智が何か言いかけたとき、辺りに着メロが鳴り響いた。